社会福祉法人夢の郷は、1999年(平成11年)に精神障害者社会復帰施設として設立し、20有余年が経ちました。 設立当初、身体、知的障害者分野の福祉施策・サービスは進んでいましたが、精神障害者分野については、医療、保健分野に属すると考えられており、福祉サービスは大きく遅れていました。 2000年(平成12年)の「障害者プラン~ノーマライゼーション7か年戦略~」の取組から「こころの障害」も福祉サービスの中に2006年(平成18年)やっと組み入れられたところです。 夢の郷は「三重県立こころの医療センター」(旧三重県立高茶屋病院)の家族会や関係者の強い熱意で作られ、今日では津市における精神障害者サービスの先進的・中核的役割を果たすところまで来ました。 こころの障害は、社会の急激な変化や進展により、誰もがなりうる可能性のある障害でもあります。しかし、未だに差別・偏見が解消されたものになったとは言えません。 夢の郷は、利用者一人ひとりを大切に、その人のライフサイクルにあった人生を健やかにお過ごしいただくために支援していく法人です。 今後も地域や関係者の皆様に支えながら、こころの障害者の方々の自立、豊かな日々を送っていただくように努めてまいります。
令和5年3月 社会福祉法人 夢の郷 理事長 日野 昭義